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「天下の大患は」 吉田松陰 狂夫の言より

 天下の大患は、其の大患たる所以を知らざるに在り。苟(いやしく)も大患の大患たる所以を知らば、寧(いずく)んぞ之が計を為さざるを得んや。

 世の中の大いに憂うべきことは、国家だ大いに憂慮すべき状態にある理由を知らないことにある。仮にもその憂慮すべき事態になる理由を知れば、どうしてその対応策を立てないでいられようか。立てるべきである。


吉田松陰名語録―人間を磨く百三十の名言
 どうして幕末期の日本の状況と、現代日本の状況はこうまで似るのか。
不思議でならないほど、吉田松陰先生の言葉は現代にも通ずる。

 「大患を知るものは、国の中枢にいる者だけでよい。」
これは此まで行われてきた、密室政治である。そして、現代まで来てしまった。
幕末期は、身分を問わないから、黒船到来における日本がどうするべきか、
幕府へ提言書を受け付けるといった思い切った政策に出て、首脳部は勝海舟の海軍論を知るところとなった。
いわゆる賢候会議も必要だろうが、有事にはこういった柔軟な発想で、市井の賢人の発掘が必要な時がある。
国民主権の国に於いて、国民に政策提言を求めてこない方が異常である。
どこから、現代の佐久間象山、山田方谷、吉田松陰、勝海舟、坂本龍馬が生まれてくるかなんて分からない。

 そして、それ以前に。「大患を知っているのかどうか」という点である。
人間、自身が大患であることに気がつけるほど、謙虚な人間は少ない。
特に一度権力を手にした者であればなおさら。自分の発言、考えが大患を為すと、
どうしても気がつけないものなのだ。だから、側近には頭が良く、信頼でき諫言もできる部下を置くのである。

 ここまでの志は素晴らしかった、しかしここからの治世は狂い始めたという政治家は多い。
それは、国家の頭でなくても、手先であっても同様なことが言える。
私の知っている範囲で室町時代以降、現代社会まで繰り返されてきている。
日本だけではなく、世界中でそれは行われてきている。

 私が、優秀な歴史学者や人間学者が育つのを期待して止まないのは、
大患に気がつく人が一人でも多くなってほしいからである。
本物の賢人の居ない国家は、衰退していく過程で再起することは難しい。

 日本に、残って欲しいのだ。

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genre : 学問・文化・芸術

tag : 吉田松陰 狂夫の言 天下の大患 密室政治

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