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吉原での喧嘩沙汰のくだりから・・・ 勝小吉 夢酔独言より

口語調で漢字や表現が曖昧な為、私が現代語で要点だけ訳す。

 浅草市で、多羅尾七郎三郎と男谷忠次郎と、その他、5,6人で行ったときは、二尺八寸の刀を差していた。
雷門内は混み合っており、侍が多羅尾の頭を摺り子木でぶったから、俺はそいつの羽織を抑えたら、摺り子木でまた俺の方をぶちやがったから、刀を抜こうとしたら、つっかえたので、「片っ端から切り倒す」と大声上げたら、通りの人がばっと散ったので、抜き打ちにその侍の逃げるところをあびせたらば、間合いが遠くって、切っ先で背筋を下まで切り下げたから、帯が切れて、大小拵え、懐の中の物も全て落として逃げていった。
そうすると、伝法院の辻番から棒を持って一人出てきたから、二、三回刀を振り回してやったら、往来の者が半町ばかり散ったから、大小拵えと鼻紙入れを拾って、辻番の中へ投げ込んだ。

 大勢の混み合い場では、長刀も善し悪しだな思った。多羅尾は禿げていたから、頭に傷が付いてしまった。それから、だんだん喧嘩をしながら両国橋まで来たが、その晩は何も他には仕事が無いので家へ帰った。


夢酔独言 他 (平凡社ライブラリー)
 地名が未だに残っているだけに、この様子が想像できて面白い。
勝海舟の父、勝小吉についてはこのブログでもよく取り上げるが、本当に面白い。
夢酔独言は読みにくいけど、本当に江戸時代の侠客の生活がありありと描かれている。
しかも、隠し事せず、正直に描かれているので、滑稽なところも多い。

 まずは人混みの中で、侍がわざと小吉の友人・多羅尾の頭をこづく。
正義感が強い小吉は不良旗本であるが、頭に来て侍を掴む。
そして、またこづいてきたから、頭に血が上って、長刀を使いやすいようにするためと、
侍を脅しつけるために、「片っ端から斬り殺す」と大声を上げた。
まぁ、町の顔役だった小吉は有名だろうから、周りの人も、また小吉の喧嘩かと思ったに違いない。

 で、ここからが面白い。
逃げようとしたところを、本当に斬るのである。侍相手に、峰打ちでもなく。
本気で、傷つけようとしたところが、現代で言えば「あり得ない」である。
でも、間合いを詰められず、相手の帯だけが切れて、侍の命の大小拵えと、
所持品を落として、情けない格好で侍は逃げていった。
この辺りも、リアルで笑える。

 でも、伝法院(今でも現存)から番の者が棒きれを持って出てきたから、
逃げ道を作るために、二、三べん刀を振り回した。
ここで、そのまま逃げれば良いのに、小吉の悪戯っけが炸裂する。
辻番に向かって、侍の落とした大小拵えと鼻紙を投げつけて逃げるのである。
完全なる悪ガキである。(笑)

 それで、みんなで反省会。(   今日解ったこと   
長い刀が混み合った場所では不便だなと悟った事、多羅尾は禿頭だから怪我してしまった事が発覚。
別に、改めて、感想を述べるほどでもないのだが、こういう細かい正直な記述のファンだ。
両国橋まで普通に歩いたのかと思えば、喧嘩をしながら歩いてくるし。
やることがめちゃくちゃである。

 で、最後のクライマックスが、その晩は特にやることが無いから、普通に家に帰った。
・・・あなたは、公園で遊んできた子供が書いた絵日記の様な締め方するね!?
色々あったでしょ?色々有りすぎて、絶対に一緒に行動したら、面白い事件が一杯あったでしょ?!
と、私なら突っ込みまくります。

 こんな面白い大人が居たら、仲良くなりたいです。
で、この人、喧嘩と剣術はめちゃくちゃ強いです。
吉原で一人で三十人相手に、何度追い返していますから。

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theme : 思うこと
genre : 学問・文化・芸術

tag : 夢酔独言 勝小吉 浅草 喧嘩沙汰 勝海舟の父 伝法院 江戸時代 爆笑

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