はからざるに病を受けて・・・ 吉田兼好 徒然草 第四十九段
はからざるに病を受けて、忽ちにこの世を去らんとする時にこそ、はじめて、過ぎぬるかたの誤れる事は知らるなれ。
仏道の修行など、年老いてからすればいいなどと、思ってはならぬ。古い墓を調べると、其の多くは老人の墓ではなくて、若者の墓である。だから、老人でも若者でも、思いがけない病気にかかって、直ぐにこの世を去ろうとするとき、初めて、過去の生き方の間違っていたことに、気がつく物である。つまりは、早くやっておくべきことを、怠って、ぐずぐずのばし、ゆっくりかかってやるべきことを、軽率にいそぎ、失敗したことに、気がつき、いまわのきわになって、後悔するが、追いつくものではない
日本名言辞典 (1969年)
仏道の修行など、年老いてからすればいいなどと、思ってはならぬ。古い墓を調べると、其の多くは老人の墓ではなくて、若者の墓である。だから、老人でも若者でも、思いがけない病気にかかって、直ぐにこの世を去ろうとするとき、初めて、過去の生き方の間違っていたことに、気がつく物である。つまりは、早くやっておくべきことを、怠って、ぐずぐずのばし、ゆっくりかかってやるべきことを、軽率にいそぎ、失敗したことに、気がつき、いまわのきわになって、後悔するが、追いつくものではない
日本名言辞典 (1969年)
「直ぐに行う事」「時間を掛けて行う事」これを、一緒の感覚で捉えてはならないということが読み取れる。
そして、人間の生き死には何時訪れるかわからず儚いもので、上の二つの誤りを犯し、
死の間際に後悔する事の無いように戒めている。
実務でも、即効性のある方法をとってこそ意味のある事、準備期間を掛けて時機の到来を待ち行わねばならない事、毎日毎日こつこつと時間をかけてこそ完成する物、それぞれ特性がある。
その、すべきタイムターンを見極めてこそ、成功させる事が出来る。自分と現代の常識的な時間尺度だけで考えず、歴史的見地に立った視点で、その掛けるべき時間を認識して大業を成し遂げる事ができるのではないだろうか。
ただし、時間の掛かる物には随時見直しが必要で、其の時代々々で状況が変わり、不必要となる場合がある。それを、過去からの事業だと言う事を振りかざし、それを取りやめる事をしないのも罪悪である。
公共事業によくみられる傾向だ。都市で言えば、既に人の流れが郊外へ集中しているのに、30年前からの事業だという大義名分で、中央都市部内の利便性のみを考えた道路整備を始めるなど、愚の骨頂である。しかし、地方都市にはよくみられる傾向である。
それ位であれば、不要になった30年の大計を捨て、現在直ぐに必要な老人福祉施設の整備と人材育成に予算を振り直す判断をすべきであろう。
歴史好きとして、故人の遺徳を偲ぶ事は大切にしたいし、その志を継ぐ事の重要性も自覚している。
ただ、本当にその故人の表裏を含む人間性にまで迫った学問をしていれば、現在の状況下で、
その人物がどう判断するだろうかという着想が生まれてくるはずである。
その上で、正しい判断をすればよいと思う。

そして、人間の生き死には何時訪れるかわからず儚いもので、上の二つの誤りを犯し、
死の間際に後悔する事の無いように戒めている。
実務でも、即効性のある方法をとってこそ意味のある事、準備期間を掛けて時機の到来を待ち行わねばならない事、毎日毎日こつこつと時間をかけてこそ完成する物、それぞれ特性がある。
その、すべきタイムターンを見極めてこそ、成功させる事が出来る。自分と現代の常識的な時間尺度だけで考えず、歴史的見地に立った視点で、その掛けるべき時間を認識して大業を成し遂げる事ができるのではないだろうか。
ただし、時間の掛かる物には随時見直しが必要で、其の時代々々で状況が変わり、不必要となる場合がある。それを、過去からの事業だと言う事を振りかざし、それを取りやめる事をしないのも罪悪である。
公共事業によくみられる傾向だ。都市で言えば、既に人の流れが郊外へ集中しているのに、30年前からの事業だという大義名分で、中央都市部内の利便性のみを考えた道路整備を始めるなど、愚の骨頂である。しかし、地方都市にはよくみられる傾向である。
それ位であれば、不要になった30年の大計を捨て、現在直ぐに必要な老人福祉施設の整備と人材育成に予算を振り直す判断をすべきであろう。
歴史好きとして、故人の遺徳を偲ぶ事は大切にしたいし、その志を継ぐ事の重要性も自覚している。
ただ、本当にその故人の表裏を含む人間性にまで迫った学問をしていれば、現在の状況下で、
その人物がどう判断するだろうかという着想が生まれてくるはずである。
その上で、正しい判断をすればよいと思う。








