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論語がひらいた「縁」

 論語という書籍を通して、私の人生は大きく導かれてきました。
その縁のエピソードを書きたいと思います。

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 論語は大学生時代から好んで読んでおりまして、何かと指標となる書籍でした。
まぁ、仕事を辞めたのも論語に因るところ大であり、仕事を見つけたのも論語に因るところ同じくです。

 仕事を辞めてから、市民プールの監視員、街の電気屋さんのお手伝い、市の契約職員と色々とやってきましたが、とうとうフリーター生活からの別れの日が参ります。

 父がお世話になった酒屋さんの会長さんに出会ったところから始まります。
その方とは、子供の頃お会いしてから会って居らず、しばらくぶりで父の名前を出さなくては覚えて居られませんでした。
仲の良い市議会議員さんの座へ差し入れようと思い、日本酒を一升買い求めに訪れたのです。

 会長は「まぁ、急がなければ、ゆっくり話していけ」と仰られ、お言葉に甘えさせてもらいました。
会話の中で、論語を勉強して居ることや、現在定職が無いこと等、色々とお話をしました。
「なぜ論語を学ぶかと言いますと、仕事の技術や知識は後からでも身につけられますが、
それを学ぶ人格や志がしっかりとしていないと、その成長は誤りやすいのではないでしょうか。
自分が行動する時に、常にとはいかないまでも、おおまか外れのない道を歩む基準を己の中に持ちたい。」
このような事を会長にお話ししたと思います。
会長は「修身」という学科がある時代に学生時代を過ごされ、その大切さを痛感していると仰りました。

 会長は、「どんな仕事をしたい」と聞いてきました。
私は現職の様な仕事と答えますと、自分の人脈で頼れそうな筋があるから、
「全て君の就職の面倒は俺が責任を持つ。」とまで仰って下さり、私は涙がでそうになりました。
其れは、私という人格を解った上で会長が私を買って下さった感動と、不遇においても論語等を勉強してきて、それが役立ち、その上で活学できる職を得ることができそうな希望が見えたからです。

それから数週間後に、私は東京へ拠点を移し、新しい仕事を始めていました。
その為に、見返りも求めず、会長とその後輩に当たる方は奔走して下さった事は、私は一生忘れません。

 東京では、論語と算盤で有名な渋澤栄一翁の墓所のある谷中霊園のすぐそばに住むことになり、私の私淑していた渋澤翁のお参りへは頻繁に参れました。なにげに選んだ住まいが、論語の縁を感じさせられるものでした。論語を通じての知己も得られました。

 会長は、昨年の秋に亡くなられました。体をこわされて、大分痩せ細られて、私が帰省する度に弱られて行かれました。帰省の際には一番最初に近況をお伝えに伺って居ましたので、なくなられる2~3ヶ月前にお会いしましたし、さらに昇格する旨をお便りし、亡くなる前に其れを読まれていたと聞いた為、私には悔いは一切残りませんでした。

 私が会長の元へ着いたのは、なくなられた晩。既に斎場近くのセレモニーホールに安置されているという事でした。私は両親と真っ暗なそのホールの玄関前に立ち、手を合わせました。実は図書館でしか借りて読んだことの無かった、自分の初めて所有する論語を合わさった両手の間に挟みながら。
棺桶の中にお入れしようと思ったのですが、既に安置されできなくなってしまい、翌日の告別式もそれを持参し、手を合わせて参りました。
それを会長の「形見として持っていけ」というメッセージと受け取り、我が家の床の間(?)に祀ってあります。
今は、論語に向かって、手を合わせる日々です。特別な意味合いを込めて・・・。

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