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聯合艦隊解散之辞3 起草・秋山真之

以下の文章は現代語訳された一部を抜き出している。
ソースは「Z旗」様より引用させていただいている。
引用について寛大なご対応、Z旗様に感謝申し上げます。


考えるに、このような古今東西のいましめは、政治のあり方にもよるけれども、そもそもは武人が平安な時にあっても、戦いを忘れないで、備えを固くしているか、どうかにかかり、それが自然にこのような結果を生んだのである。

われ等戦後の軍人は、深くこれ等の実例を省察し、これまでの練磨の上に、戦役の体験を加え、さらに将来の進歩を図って、時勢の発展におくれないように努めなければならない。

神は平素ひたすら鍛錬につとめ、戦う前に既に戦勝を約束された者に、勝利の栄冠を授けると共に、一勝に満足し、太平に安閑としている者からは、ただちにその栄冠を取上げてしまうであろう。

昔のことわざにも「勝って兜の緒を締めよ」とある。


今回も文面の一部を抜粋している。

平時において武人が戦を忘れずに備えを固くすることが、安国の条件と古今東西の戒めにあるという。
勝ち戦の後の軍人こそ、このことを肝に銘じて、更に努力しさらに進歩が必要で、周囲の歩幅に遅れぬように進まなくてはいけない。
神は不断の努力に飽きなかった者に勝利を約束する。
一回の勝利に満足している人間からは、その栄光も富も名誉も全てを奪い去る。
一度の戦で得た物は、一度の敗戦で全て失うという気持ちが大切なのだ。
だからこそ、勝った後の軍人に必要な言葉は「勝って兜の緒を締めよ」なのだと。

勝利に酔いしれる気質の人間はいつの時代にも、どこの場所にも居る。
彼らの泥酔を止めることは、上に立つ者の厳命でしか制することができない。
それくらいに勝利というものは、人間の感覚を麻痺させる毒薬でもあるのだ。

勝利を避ける必要はないが、勝利を味わう必要はないと、自分は思う。
勝利の後には敗北は許されない。(これはあくまで国防に関してだが…)

史記などを見れば、どんな人間が国を興し、どんな人間が国を守り、どんな人間が国を滅ぼすか。それが沢山詰まっている。

これは万世共通の法則なのかもしれない。

今、自分が社会的に幸福を勝ち得ていると思う人。
これから幸福を勝ち得ようとする人。
誰にも「勝って兜の緒を締めよ」という言葉は重い。

ただ、「勝たない生き方」というのも存在すると知ってほしい。
これは国防や人命に関わる分野を除いてのことではあるが…。
勝ち負けから離れた境地である。
本当の勝ちが、実質的な勝利でない場合。
本当の負けが、実質的な敗北でない場合。
これも、どちらかに傾く前に察する事も大切だと思う。

ことに、人間関係においては尚更。
完全に一方の人間だけが悪いという場合が無いように…。
これに極端さを持ち込むと、大切な物を見失うことになり、自分自身が本当の意味での敗者になることもありうるからだ。心したい。
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tag : 聯合艦隊解散之辞 秋山真之 連合艦隊解散の辞 東郷平八郎 日本海海戦 日露戦争

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