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【瓠洲独言】人生最後の手紙

読者の皆様。いつも沢山の拍手を有難うございます。

今日職場で利用者様のお部屋を訪れたときに「ご相談したいことがあるのですが」と声を掛けられました。

その利用者様は以前、仕事をしていた時からのお付き合いであったある企業の社長から「高齢になり世代も交代しているので、そろそろ文通のやり取りも控えさせていただきたい」との手紙を受け取り、自身も入所の前に仕事がらみのお付き合いのある方へ同様の手紙を出したと仰りました。

老化により身体機能や脳の働きが落ちるため、限界を感じていることが大きな理由の様でした。
それ故に、相手に失礼があってもいけないという配慮もあるようです。

そんな中で「親しくしていた友人に同じような手紙を送ろうと考えておりますが、ご相談に乗って頂きたいのです」とのことでした。

まずは「高齢になるとそういう手紙を送ることになるのか」と驚きました。
今お付き合いしている方たちと老化によって会うことが出来なくなったり、連絡を取れなくなったりすることを想像したことが無かったので。
そして、それを送らなければならない「哀しさ」も感じました。
永遠に生きられれば、敢えてこんな手紙を書かなくても良いわけです。

手紙をお送りする相手も高齢な方なので、その手紙の真意を誤解せずに捉えることができると思うのですが、「これが最後」としてしまうと、どうしても伝えたいことがあったり、近くに来ることがあって会うチャンスがあっても躊躇させてしまったり、
別の気遣いをさせてしまうと思いました。
そこで、「定期的なお手紙は控えさせて頂きますが、気が向かれたり、お近くにお寄りの際には、また近況を知ることができればとてもうれしいです。」と添えては如何でしょうとお伝えしました。

利用者様もその方向で考えてくれそうで、手紙を書くときに一緒に書いて欲しいと仰って下さいました。

人生の最後に出す手紙はどんな手紙になるのか。
そんなことを考えたこともなかったのですが、いつまで生きていられるのか分からないからこそ、未来へつなげる手紙を敢えて書く事も、「生を全うする心意気」ではないかと思いました。
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theme : 文明・文化&思想
genre : 学問・文化・芸術

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まとめtyaiました【【瓠洲独言】人生最後の手紙】

読者の皆様。いつも沢山の拍手を有難うございます。今日職場で利用者様のお部屋を訪れたときに「ご相談したいことがあるのですが」と声を掛けられました。その利用者様は以前、仕事をしていた時からのお付き合いであったある企業の社長から「高齢になり世代も交代している...

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Secret

No title

こんにちわ。

いつもここにくると考えさせられる内容で勉強になります^^

今回の記事をよませていただいて
なんともいえない気持ちになりました。
それはとても温かい気持ち。

以前観た韓国の映画でわたしの大好きな映画があるのですが
私の頭の中の消しゴム って言う映画です。
カクシュウさんご存知ですか??

恋人のいる主人公(女性)が
若年性アルツハイマーになってしまう話です。
彼女の記憶が消えていく
愛する人は目の前にいるのに
それに
アルツハイマーっていちばん新しい記憶から消えていくんですものね。
その主人公の彼女だけの悲劇ではない
愛する彼にも
自分が忘れ去られていく絶望が・・。

彼女が愛する彼に送った最後の手紙
自分の記憶があるうちに書いた最後の手紙。
そのシーンを思い出して
涙がでそうになりました。

なんだか、話がちがったかもしれないけど
かくしゅうさんのしてることとってもいいと思います。

この記事の最後の言葉
いい言葉^^

千紗さんへ

千紗さん、こんにちは。
いつも有難うございます、落ち着かれましたか?^^

>私の頭の中の消しゴム って言う映画です。
>カクシュウさんご存知ですか??

昔、知人が観て話を聞いたことがあります。
アルツハイマーは千紗さんの仰るとおり、
先ほど話した内容も忘れてしまい、
過去の記憶や感情も段々と失われてしまうものですね。
自分の施設にも何人もアルツハイマーの方が入居されています。

本人はアルツハイマーを告知され恐れ、
ご家族は日々失われていく利用者の人格に涙する姿を見てきました。
俺も涙が出ました。

物語とはいえ、これが愛するパートナーであれば、まさに「絶望」ですね…。

アルツハイマーになった人と周囲の付き合い方は、それぞれの立場で違うと思います。
自分のことを識別できなくなってしまった事にショックをおぼえて、会うことを避ける人も居ます。

その方々に対して俺たち介護士は出来る限り悪あがきをします。
過去の記憶を呼び戻すキーワードや質問を毎日しつこく繰り返していますし、
好きな歌を一緒に歌ったり、名前を覚えてもらおうと復唱したり、
相手が自分を親族と間違えたら親族になりきって慰めます。
記憶とは違う感情を共感して、笑ったり、泣いたりして、
その人が「人間でいてもらう」ことに一所懸命になります。

そんな中で本当のご親族の方が来た時に、
俺達の見つけた記憶を呼び起こすキーワードを試してもらいます。

すると、過去に行った旅行の話や、兄弟達と過ごした実家での暮らし、
末の弟にありあわせの布で洋服を仕立て入学式に送り出した話…
様々な記憶を家族と共有できたりするのです。
そこに感動が生まれ、家族の時間が取り戻せるのです。

きっと、その物語の彼女の送った手紙は、
今回の利用者さんが送る気持ちと同じで書かれているような気がします。
寂しくて、切なくて、律儀で、愛情深い…。

「伝えられる内に伝えたいことを伝える」
これはアルツハイマーの方や高齢の方だから必要というものではないでしょう。
人間、いつ死ぬか、いつ視聴覚をやられるか、いつ先立たれるかなんてわかりません。

毎日の会話で、こうした自覚を持って接していれば、自然と接し方も変わるかもしれませんね。
会う度に「今日まで有難う、明日からもよろしく」と、心の中で呟いてお付き合いが出来れば円満に長続きするでしょうね。^^

コメント有難うございます。

No title


こんばんわ。

「今日までありがとう、明日からもよろしく」

・・か。
いい言葉だね^^

アルツハイマーの人と毎日毎日接しての話・・
ほんと、すごい仕事だな。

また、こういう話
機会があったら聞かせてね。



千紗さんへ

おはようございます!

日々、色々な経験をさせてもらえ、考えさせてもらえる仕事なので、
また、何か心が動くことがあったら書かせて頂きますね。^^

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Re: No title

鍵コメさん

いつも有難うございます!
待っていてくれる人がいるって、本当に有難いことです。
自分が頑張っていた時期に、彼らも同じく頑張っていたはずで、
それをお互いに励ましあいたいと思います!

昨日は大切な日だったのですね。
向き合うことができましたか?^^

>忙しさの中で食べ物の味も分からない

その瞬間はこなすことで精一杯だからそれで良いのかもしれませんが、
その間に大切に出来なかったことを振り返って修復することは大切ですよね。
また、そもそも振り回されないように先手を打てるように、
自分の殻の中だけで頑張らないように、
仰るように鍛えていくことは大切だと思います!

あなたの言葉に乗っている力は大きなものですが、
それを恐れず、ありのままを発言していくことで、
あなたも見ている人もバランスが取れると思います。
美と醜の両面を見つめても寛容でいられることは、
自分にも他人からも必要な要素です。

「自分を見失わない」
これが不得手だから沢山失敗してきましたし、肝に銘じたいと思います。

では、またご連絡を楽しみにお待ちしております!

言葉の友へ

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Re: No title

鍵コメさん

こんばんは。^^

あのニュース、テレビなどで私も観ました。
ショックだったでしょうね…。
知人が事件に巻き込まれること。
俺も以前ありました。ああいう気持ちはできれば味わいたくないですよね。

また、Nさんの様な形で知らせを受けることがあるのですね。
でも、そのことがわかったのも、継続的に繋がりを持てていたからこそ。
変わり果てた姿を目の当たりにし、行ったことへの後悔についての、
自己嫌悪と無力感に打ちひしがれている鍵コメさんが痛々しく思えます。
自分がNさんの変わり果てた姿を見たとして同じ対応をしてしまったら、
後々同じような気持ちになると思います。

でも、このことを次に活かせば、いつもの鍵コメさんらしいです。
俺が言わなくとも、鍵コメさんならそれができる。

P.S.
小説についてですが、ちょっとご紹介したい方が居ます。
興味があれば、またコメント下さい。^^

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Re: No title

鍵コメさん

ここの扉はいつでも開いていますから。
俺の言葉で役に立つのなら、いつでも役立てて欲しいです。^^

考えがまとまらない時。
多忙だったり、不安定だったりとありますが、
そういう時もあって当然と割りきって乗り切ってくださることを期待しています!
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