スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

忠恕 中庸より

(そこで、)忠恕が道にいたる大切なこととなる。
忠恕とは、あるものごとを自分の身に経験してみて願わしくなかったなら、
他人に対してもそのものごとを仕向けるな、ということである。
(これは、まことに身近で行いやすいことである。)

(だが、孔子でさえもいっておられる、)「君子の行うべき道は四つある。
だが、わたくし丘は、そのうちの一つさえも行ないえていない。

第一に、わたくしが子に対してかくあってほしいと望むところ、
それをもってわたくし自身が父におつかえすることは、まだ十分にできていない。

第二に、わたくしが臣下に対してかくあってほしいと望むところ、
それをもってわたくし自身が君主におつかえすることは、まだ十分にできていない。

第三に、わたくしが弟に対してかくあってほしいと望むところ、
それをもってわたくし自身が兄につかえることは、まだ十分にできていない。
わたくしが友人に対して望むところ、それをわたくし自身が先に友人に対して行うことは、
まだ十分にできていない」と。

忠恕はたやすい実践の方法ではあるけれども、それを完全に実践することは、
孔子のような聖人でさえも及びがたいとされることであって、たえざる努力を要するのである。)

(されば、人々は、)自分自身に対しても、他人に対しても、常に一定の徳をば行ない、
まことのあることばを謹み守らなければならない。
自分から反省して足りないところがあれば、努力せずにはおかないし、
他人よりも余力があれば、自制して他人をしのがないようにする。
そして、ものごとを言い出そうとすれば、そのことを実行しおおせるか否かをよく考え、
また、ものごとを実行しようとすれば、それが正しい考えに合っているかどうかをおもんぱかって、
言と行との一致ににつとめる。
このようであるから、君子であろうと志すものは、常におそれつつしんで身を修めずにはいられないのである。


新釈漢文大系〈2〉大学・中庸

忠恕とは、あるものごとを自分の身に経験してみて願わしくなかったなら、
他人に対してもそのものごとを仕向けるな、ということである。」

忠恕というのは、誰でも想像することのできることだ。
起点が・・・
「子に対してかくあってほしいと望むところ」→自分が他者に望むこと
「それをもってわたくし自身が父におつかえする」→自分が実践できているか
というように、自分の望むことから始まるからだ。
それを他者へ行うのが結論なのである。
「できる」か「できない」かの二つしか選択肢がなく、シンプルであるが、
それが故に難易度が高くなる。

「自分から反省して足りないところがあれば、努力せずにはおかない」→自分の懸念材料は速やかに解決する
「他人よりも余力があれば、自制して他人をしのがないようにする」→人よりも抜きんでて周囲を圧倒するような見栄を捨てる
こうした克己と自制の心をもってしなくては難しいからだ。

この点を飲食サービスに置き換えると非常に通じていると感じた。
お客様の雰囲気や利用動機から「自分ならどうしてもらえたら嬉しいか」を広げていって、
その日の提供する飲食物やテーブルを決める。
食卓を観察しながら、「自分ならテーブル全体をどう支配して欲しいか」を想像して、
先回りをしたサービスを提供する。
そして、どれほど名案が浮かんで褒められても、テーブルの主催者にその「誉れ」を帰する。
サービス提供者はあくまでも影なのだ。

サービス業は忠恕の仕事だといえる。

それと、もう一つ。
言行一致の重要性だ。
「実行しおおせるか否かをよく考え」→絵空事や実力以上ではないか推察する
「実行しようとすれば、それが正しい考えに合っているか」→その動機、実行することによる影響が善か判断する
これに従って実行していく。
実行に対しても首輪をつけなくては、独りよがりな善になる恐れがある。

迷惑を実行し続けることは、非常に公害となる例は多々ある。
個人的にも。社会的にもだ。
「相手はして欲しいはず」が「別にして欲しくなんかない」であると、繰り返すほど害悪が深まるから恐ろしい。
関連記事

theme : 文明・文化&思想
genre : 学問・文化・芸術

tag : 人間学 中庸 忠恕

comment

Secret

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

カテゴリー
荒野の一匹羊の会
心は狼にまではなれないけど 一人雄々しく高野に佇む一匹羊の魂。 決して群れに留まることを良しとせず 己の未来を見据える。 そんなクリエィター魂を持つ人間の異業種交流会。

ブログランキング
関連するブログを検索できるランキング参加中です。

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村 哲学・思想ブログ 儒教・儒学へ
 

最新コメント
縁尋機妙 多逢聖因
此のサイトが誰向けサイトなのか識別不可能なリンク集ですが、みんな私の琴線に触れたサイトです。闇サイトは一切御座いませんので安心してクリックして下さい。(笑)
タグランキング30
RSSフィード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。