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聖智 安岡正篤 人物を創るより

子供は何でも分けて比べようとする。
幼稚な頭ほど物事を分けたがる。
世の秀才と言われる者に案外頭の悪いのが多い。
これは西洋哲学でもはっきり言っている。
我々の記憶したり推理したりする能力はいわるゆ機械的能力で、
イギリス哲学で言うと cogitation である。
我々の知性はもっと深い働きがある。
生命に滲透していく知性・能力、これを meditation という。
もっと深めたものを contemplation という。

ドイツ哲学はもっと明白に表現している。
マックス・シェーラーはそんな頭の能力は arbeitswissen 即ち「労働智」だと言っている。
これでは本当に者を創造することはできぬ。
人生を創造してゆける能力を bildungswissen 即ち「建設智」、
もっと発達させると、現実を解脱して新しいものを創造してゆく erloezungswissen 「解脱智」、
あるいはそんな智慧が尊いというので heilswissen 「聖智」という。

秀才的能力は知性の機械的・動物的な働きで自慢にならない。
だいたい世の中で立てられるのは、あまり下でもない中位というところであって、
秀才で出世する者は案外少ない。
秀才必ずしも達人ではないのであります。

実に明徳というものは複雑豊富な内容を持っているのです。


人物を創る―「大学」「小学」 (人間学講話)

それぞれ得意とする段階の「智」があると思う。

全ての人が高次の「聖智」の域を目指そうとしても、
努力が実らないこともある。

だからといって腐ることはないと思う。

労働智」が優れていることも、人間に備わる一つの徳だと思うからだ。

精神性に通じる能力が高い人も居れば、
計画や解決能力が高い人が居て世の中が成り立っていると思う。

ここで大切なのは、自分がどちらの「智」を得意として磨いていても、
別の「智」を磨いている人を蔑視したりしてはいけない事だと思う。
それぞれの得意な「智」が合わさって、多様な人間社会が形成されるのだ。
それでこそ、健全な人間、そして、社会だと思う。
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theme : 文明・文化&思想
genre : 学問・文化・芸術

tag : 人間学 安岡正篤 聖智 労働智 建設智 解脱智

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安岡正篤先生

こんにちは、言蔵です。

安岡先生のお言葉はいつも素晴らしいですね。
お恥ずかしいのですが、
私はまだ安岡先生の著書を読んだことがありません。
瓠州さんの影響が大きいのですが、
今後ぜひ読んでみたいと興味を持っています。

瓠州さんにお願いがあるのですが、
安岡先生のお勧めの著作を教えていただきたいのですが・・・

安岡正篤先生の初心者です。どうかよろしくお願いいたします(^^)

Re: 安岡正篤先生

言蔵さん、こんばんは。^^

> 瓠州さんにお願いがあるのですが、
> 安岡先生のお勧めの著作を教えていただきたいのですが・・・

個人的な意見ですが…
最初の入り口は、安岡正篤という人がどういう傾向の人なのかを知るために、
・安岡正篤一日一言
・照心語録
このあたりから入っていくと良い様な気がします。
安岡教学の大枠をを知った上で、易、政治、歴史といった興味のあるジャンルの書籍へ
手を伸ばすのが良いのではと思います。
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