スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

教養人の心を尽くす九つのこと 論語より

孔先生の教え。教養人には心を尽くす九つのことがある。
見るときは明瞭に、聴くときはうわべだけでなく、顔色はやわらかに、
態度は謙遜して、ことばはまごころこめて、仕事には慎み深く、
疑問には問うてのこすことなく、腹立ちには他に難儀が及ばないように、
利得があるときは正・不正を見きわめ、というようにだ。


論語 増補版 (講談社学術文庫)

これは教養人の心得だが、平素より人格を磨こうとする人にとっては良い忠告となる。
別に、勉強が嫌いで苦手でも、人よりも優れていなくても、
自分を高めようとする志のある人は尊い。
これなくして、「真」の同朋・先輩・親・教師とはなれないと思う。

「見るときは明瞭に」

ちらっと注意力散漫で見るのではなく、しっかりと認識する。
これは見落としを防ぎ、新たなことに気が付いたり、ミスを減らす。
また、その事物の本質を見いだすこともあり得る。

「聴くときはうわべだけでなく」

相手に対しての態度の面でもそうだが、
相手が本気で語りかけている場合は、聞き落としてはならない言葉が含まれている場合がある。
その為にも真剣に耳を傾けるべきだ。
様々な人達から受ける「耳学問」は自分の引き出しを増やしてくれる。

「顔色はやわらかに」

心は顔に出る。
他者はその顔を見て、その人格まで決めつけてしまう事が有る。
だから詐欺師は良い笑顔をするし、いつもニコニコしている。
相手へ話しやすい印象を与え、信頼感を持たせるからだ。
詐欺師になる必要は無いが、同じ接するにしても、
平素は出来るだけ柔らかい表情をしていたほうが、自分も気持ちが良いし、
相手への心遣いにもなる。
ただ、要らぬ笑顔は時に相手への不快感を与えるので注意が必要だ。
世の中には、自分の機嫌が悪いだけで、他者の笑顔に文句をつける身勝手な人がいる。

「態度は謙遜して」

優れていても、優れていなくても、態度は謙遜していた方が、正しく評価される。
謙遜しないと、相手の不快感が自分の評価に関わってしまいかねない。
相手を自分の思い込みや心情を排除して評価するには、
相当な修練を積んだ人物でなくては難しいと思う。

「ことばはまごころこめて」

厳しい言葉、優しい言葉の両方に、
相手への思いやりや温かい心を添えて差し出すと、
相手はそのままに受け止めてくれる。
これが欠けると、相手は自分の解釈したいように解釈し、
場合によっては悪く解釈することもある。

「仕事には慎み深く」

仕事とは、何事も関わってくる人が居る。
それが、お客様であったり、同じ会社の人や取引先であったり。
自分の仕事に深慮がなく、そそっかしくミスがあったりするとご迷惑御お掛けする。
それを防ぐためにも、日々の仕事は「慣れた作業」としてではなく、日々心新たに行いたい。

「疑問には問うてのこすことなく」

研究において一番の悪徳は諦めること。
解らなければ、それを頭に残しながら、周囲の研究を深めてみる。
そうして、最初の疑問が解決されることもある。
だから、追求し続けることが人も学問も成長させる。

「腹立ちには他に難儀が及ばないように」

怒りをまとっているのは当事者だけだ。
よく、「自分の怒り」(私憤)について周囲に理解を求め、
怒りを覚えていない人にまで飛び火させるウイルスみたいな人が居る。
もし怒りを覚えたなら、自分の中で考えて、自分の責任の取れる方法で対処すればいい。
自分の怒りで周囲を巻き込むなんて、くだらない事だ。
大概は他の人にとって無関心でいる方が幸せなことなのだ。
ただし、公憤は別格である。

「利得があるときは正・不正を見きわめ」

自分が得る利は正しい利か、邪なことを介して与えられた利か。
また、その利は「自分が受け取るべき利」なのか。
与えられた機会に、もう一度立ち止まって判断した方が、
後々妙なことにならずに平穏でいられる。


これらを全て完璧にこなそうというのは無理だ。
少しづつで良いから意識して生きる事が、自分を高めてくれる。
生活習慣は人間を作る。
関連記事

theme : 文明・文化&思想
genre : 学問・文化・芸術

tag : 論語 孔子 教養人 君子有九思

comment

Secret

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

カテゴリー
荒野の一匹羊の会
心は狼にまではなれないけど 一人雄々しく高野に佇む一匹羊の魂。 決して群れに留まることを良しとせず 己の未来を見据える。 そんなクリエィター魂を持つ人間の異業種交流会。

ブログランキング
関連するブログを検索できるランキング参加中です。

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村 哲学・思想ブログ 儒教・儒学へ
 

最新コメント
縁尋機妙 多逢聖因
此のサイトが誰向けサイトなのか識別不可能なリンク集ですが、みんな私の琴線に触れたサイトです。闇サイトは一切御座いませんので安心してクリックして下さい。(笑)
タグランキング30
RSSフィード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。