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兵の不安をなくし勇気づけよ 劉基 永井義男編訳 百戦奇略より

敵との戦いに際して、部隊のなかに臆病な兵士がおり、
前進の太鼓の音を聞いても前に進まず、
後退の鉦(かね)の音を聞かないうちに走り出すようであれば、
そのものを必ず厳罰に処して全軍の戒めとしなければならない。
しかし、全軍の兵士がおびえている時は、罰を加えたり規律を厳格にしてはならない。
おだやかな表情で全員に向かい、けっして恐れる必要のないことを説得し、
よく戦況を説明し、死にはしないことを証明して、兵士の不安をなくしてやらねばならない。
兵法に言う、「軍法を適用する目的は兵士の萎縮を防止するためである。
しかし全軍の兵士が恐怖に萎縮しているときは、
軍法を用いるのではなく、おだやかに生きて帰れることを説明してやらねばならない」と。


百戦奇略―中国兵法の真髄 (学研M文庫)

おだやかな表情で全員に向かい、けっして恐れる必要のないことを説得し、
よく戦況を説明し、死にはしないことを証明して、兵士の不安をなくしてやらねばならない。


今の日本の非常時に、絶対安全という言葉の方が、むしろ空虚である。
どのような穏やかな表情で「危険はありません」と
国を統括している人が話して聞かせても、
それを信じ切る事ができない人も多くいる。

では一体、誰が統括すれば、皆がその言葉を信頼し、よく従うか。
これまでに何度も修羅場をくぐってきた名将の様な人物である。
人生の中で、危機的な状況に遭遇し、いや、むしろそれを解決する為に
自ら死地へ飛び込んでいく人間が諭してこそ、人々は話を聞くのである。

こういうときに国民に呼びかける立場に立つのは、別に政治家の方でなくては良いと思うのだ。
多角的に見て「話すべきではない情報」「話しても良い情報」の善し悪しは政治家の方が得意とする所だろう。
しかし、国民の不安を払拭するには、別の人物が役割を果たすべきな気がする。
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theme : 戦国時代
genre : 学問・文化・芸術

tag : 兵法 百戦奇略

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kakusyuu様  こんばんは。全くをもって素晴らしい!『孫氏の兵法』をはじめとする中国古来の兵法には感服いたします。
 主にリーダーたる人間への心得が綴られているのでしょうが、これを実践できる【将たる器】は大変に少ないでしょうね。
 勿体ぶった書き込みをお許しください。でも、此処を訪問すると自然と背筋が伸び、行儀よくしなければと心がけてしまいます!

DE・波瑠間 様

コメント有り難うございます。^^

DE・波瑠間さんのブログを読まれる際の姿勢、感服致します。
これは、DE・波瑠間さんの名言に対する真摯な姿勢と、
名言を残した人物の魂が今でも生き続けている証拠だと思います。

私は、微力ながらその橋渡しが出来ればと思います。

「将たる器」は最初から備わっている人も居ますし、
努力して身につけることも出来ると思います。
ただ、胆識を身につけていないと、従ってくれる人は少ないと思います。
戦局、兵士の心を、胆識と照らし合わせて誤らない人間が、
人の命を預かる器だと思うのです。
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