スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

包囲されても敵情をよく見て戦え 劉基 永井義男編訳 百戦奇略より

戦いにおいて、もし強力な敵軍が突然来襲して包囲しても、
まず双方の兵力の大小、強弱を冷静に分析する事が先決であり、
軽率な撤退をすれば、追撃を受けるだけである。
円陣を組んで、敵軍の攻撃を防ぎ、敵が包囲網に逃げ道を開けても、
それを我が方で塞ぎ、将兵の戦意を高め、四面から撃って出れば、
必ず勝機を得る事が出来る。
兵法に言う、「敵軍の兵力がわが方より大きければ、
敵情をよく見て、包囲を受けて戦う」と。


百戦奇略―中国兵法の真髄 (学研M文庫)

一度「後退」や「撤退」の命令を出すと、攻勢に転じる事が難しくなり、
むしろ他の命令への動きをにぶらせると思う。

攻めの姿勢で100あった攻撃力を、
70の防御力の対価に攻撃力を30程度に減らしたとしよう。
この少なくなった70の攻撃力を取り戻そうとするときに、
人の心の力、真逆の命令への対応によって、かなり難しくなる。

だから、包囲されたときには、一挙に進み出て敵軍を蹴散らすという発想になるのだろう。
撤退できる条件が整っていればそれで良いが、それが難しい場合の戦術だ。

と、ここまでは戦争として書いてきたが、実は震災について書いていきたいと思っていた。
今の被災地は、「強力な敵軍が突然来襲して包囲されている状況」だ。

「双方の兵力の大小、強弱を冷静に分析」
→被災後の状況、今後の危険性、地域の復興具合、人的体制。
 これらを総合的に判断する。

「将兵の戦意を高め、四面から撃って出れば、必ず勝機を得る」
→将兵=被災者に置き換えて、この苦境に勇気を持って臨み、
 思い切って攻めの姿勢で戦えば、負けっ放しにはならない。

「敵軍の兵力がわが方より大きければ、敵情をよく見て、包囲を受けて戦う」
→被害状況が、その地域では負担しきれない状況であれば、
 周辺の環境、国家の財政などをよく踏まえて、
 あえて死地(被災地)に身を置いて戦い続ける。

この様に捉える事ができた。
今、日本が国家をあげて取り組もうとしている東北地方の復興事業。
この兵法の心意気で乗り切って欲しいと願う。
関連記事

theme : 戦国時代
genre : 学問・文化・芸術

tag : 兵法 百戦奇略

comment

Secret

どうも言蔵です。

兵法に東北の復興をかけるとは、
さすが瓠州さん。
確かに、ぴったり当てはまるかもしれません。

「孫子」などもそうですが、
戦のための教え、・・・というよりも、
人や社会人の生き方のための教訓がびっしり詰まっていますよね。

結局思うのですが、突き詰めれば、
戦も仕事も人生も、もしかしたら恋も、
根本にある共通の真理に基づいて存在するものかもしれませんね。

それを人は、経験で学ぶ人もいる。
書物や人から学ぶ人もいる。
直感で感じている人もいる。

そういうことを、じっくり考えてしまいました。

また遊びに来ますね(^^)!

こんばんは、言蔵殿。

戦国武将っぽく言ってみました。(笑)

この節でいう強力な敵軍とは「天災」で、
自軍は「現地の人々」です。

自然に刃向かう事はできませんが、
如何に損害を少なく、次の攻撃に素早く備えるかが大切で、
それに必要な事が書かれています。

被災という形で「包囲」は既に受けているのです。
だから、士気を低下させず、確実な戦術で臨まなくてはなりません。
人間相手なら毛利元就や竹中半兵衛の得意とする奇策を弄して効果がありますが、
自然相手では感情を持たないので、守り(次の災害の備え)と攻め(復興活動)を
堅実に行う必要があります。


>「孫子」などもそうですが、
>戦のための教え、・・・というよりも、
>人や社会人の生き方のための教訓がびっしり詰まっていますよね。

本当にそうですね。^^
嫌な上役のイビりからの脱出法とか、色々と役立ちます。(笑)
ただ「謀略家」「策略家」というイメージは、現代では特に評判が悪いので、
学んでいる感情をなかなか理解されない分野ですね。
「兵法を学んでいる」と打ち明けて、良い顔をされた事は数える程です。^^;
(ニコニコしたのは第二次大戦帰りの豪毅な知己くらいかもしれません…)

策略・謀略は臆病・心配性な性格が活かせる、数少ない学問だと思います。

>結局思うのですが、突き詰めれば、
>戦も仕事も人生も、もしかしたら恋も、
>根本にある共通の真理に基づいて存在するものかもしれませんね。

どちらにも言えると思うのですが、「勝ち過ぎると負ける」のではないかと。
こちらが圧倒的な力を持ちすぎると、その状況は長く続かない。
「どこで負けて、どこは勝たなくてはいけないか」を見極める事が大切な気がします。

>それを人は、経験で学ぶ人もいる。
>書物や人から学ぶ人もいる。
>直感で感じている人もいる。

言蔵さんの仰有る「根本にある共通の真理」は、
別の研究をしていても同じ真理に行き当たるのに通じる気がします。

中には音楽や絵画から学ぶ人もいると思います。^^
人間のアンテナって、色々な波長を捉えることができるんでしょうね。

いつもコメント有り難うございます!
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

カテゴリー
荒野の一匹羊の会
心は狼にまではなれないけど 一人雄々しく高野に佇む一匹羊の魂。 決して群れに留まることを良しとせず 己の未来を見据える。 そんなクリエィター魂を持つ人間の異業種交流会。

ブログランキング
関連するブログを検索できるランキング参加中です。

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村 哲学・思想ブログ 儒教・儒学へ
 

最新コメント
縁尋機妙 多逢聖因
此のサイトが誰向けサイトなのか識別不可能なリンク集ですが、みんな私の琴線に触れたサイトです。闇サイトは一切御座いませんので安心してクリックして下さい。(笑)
タグランキング30
RSSフィード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。