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聖人は欲を善用2 佐藤一斎 言志四録より

およそ生物は無になることはできない。
ただ聖人はそのを善い所に用いるだけである。
孟子は「人がこうありたいと思うようなのが善である」といい、
孔子は「自分の心の思うままに行動する」といった。
なお、聖王舜は「私をして心のするままに、民を治めさせよ」といった。
そのように、聖人達は良い方向にを用いたといえる。


言志四録―座右版

人間全てが、舜や孔子・孟子の様に心に思いつく行動が全て善とはならないであろう。
だからこそ、論語はいつの時代に於いてもベストセラーでいられるのだ。

佐藤一斎先生は、一つのヒントを提示してくれている。
「ただ聖人はそのを善い所に用いるだけである。」
どうすれば、彼らの様な精神にまで達することが出来るか。

言志四録の中では活学問について何度も繰り返し説かれている。
それは、書物の中の学問は「死学問」であり、艱難辛苦の中でもがいた経験は「活学問」である。
だから学ぼうと思えば外に出て生活をする中で体得する事が大切だというのだ。

そうした視点で社会に生きる人々とふれあうと、
活学問が進んでいる人=出世している人という単純な公式は通じないと思う。

私が仕事を通じて知り合った方で、人々が嫌がるキツイ仕事を、
恵まれた報酬もないのに、しっかりこなしてくれる人が居た。
「生活できるだけ上等」
「豊かではなかったけど、なんとか子供を大人に育てることができた」
こうした言葉からその人の苦労を感じ取り、私は共感したし、尊敬した。
立場としては私は正社員で、その人は、日雇いの方だった。
しかし、立場は関係なく、お互いに信頼していた。
私がピンチの時には、自分の仕事が落ち着いている時間帯にコッソリ来て、
「内緒だよ」といって手伝ってくれて乗り切ったこともあった。

こうした経験で、活学問の論理は実感して理解できた。
また、世に名の知れている立派な人物は、活学問をしなくても見つける事が出来るが、
無名の人々の中に素晴らしい人間が居て、私はそうした人々の隣に居たいと感じた。

「苦労の共感」は心温まるものである。
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theme : 文明・文化&思想
genre : 学問・文化・芸術

tag : 佐藤一斎 言志四録 善用

comment

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共感できます。

ご無沙汰しておりました。
言蔵です。

職場でプライベートでと、ちょっとした出来事が重なり、
自分のブログも多忙で更新できずにいました。
その間、ご訪問くださりいつもありがとうございます^^)

瓠洲さんの言葉をかみしめ、思いました。
どんな言葉も、想像だけで語った言葉には命が宿らない、と。
経験を礎にした言葉には、力があり、感動がありますね。

~言志四録の中では活学問について何度も繰り返し説かれている。
それは、書物の中の学問は「死学問」であり、艱難辛苦の中でもがいた経験は「活学問」である。
だから学ぼうと思えば外に出て生活をする中で体得する事が大切だというのだ。~

まさしく、この通り!

自分もこれから、活動、行動し、自分と照らし合わせて、
多くの言葉、人物から勉強していこうと感じています。

応援していきます。

お忙しかったのですね

言蔵さん

いつもコメントを頂きまして有り難うございます。

色々とお忙しかったのですね。
その間足跡ばかり付けてしまいました。^^;

「思いはかる」という人間の素晴らしい能力があります。
それだけでも尊いですが、その思いを行動に移すことはさらに素敵な事だと思います。

いつも応援有り難うございます。
本当に光栄です。
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