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聖人は欲を善用1 佐藤一斎 言志四録より

人間は無になることはできない。
このが悪いことをする。
天はすでに人に善性を与え、これを乱すものとして、
という悪をもってした。
天はどうして人に初めからを与えずにおかなかったのか。
ははたして何の用になるのか。
私が思うに、というのは、人間の生気にして、体の脂肪や精液の蒸発する所である。
この欲があることによって人間は生き、これが無くなると死ぬのである。
体の欲気が広がって、体の九つの穴や毛穴から出るのである。
それによって、体に欲望を旺盛ならしめる。
これが悪に流れるわけである。


言志四録―座右版

「我々の生物として生きる為にする事象」が、
・独占などの精神的な求に繋がっているという見識に恐れ入る。

人間という種族・個体を維持する為には、遺伝子を守る事が必要である。
個人であると疲れれば睡眠。栄養が不足すれば食。子孫を残すための性欲。
それが集団に発展し、倫理、法律、集団心理と枝葉に別れる。

欲をコントロールすることができないと、生物として「奇妙な」行動をし始める。
必要も無い食べ物を生産し廃棄したり、人間がつけた価値によってチヤホヤしたり。
これは地球上の生物から見ると「異常行動」と判断されるかしれない。

いや、その異常行動によって、産業や文化は発展してきた側面があるので否定はできない。
ただ、その文化は、自然界にしてみると「虚構の文化」にしか映らないであろうという妄想である。

人間と動物の違いはなんであろう。
それは欲を制御することができる理性を持っていることだ。
しかし、人間は動物と違って欲が多様化しすぎて、同じ目的であっても別の行動をするし、
その為に同族を殺すこともある。良いか悪いかは別問題である。
人間という種族に生まれた以上は、自分をそういう生き物だと認めなくては話にならないからだ。
歴史を見ても、身近な人間関係を見ても、それらは明らかだ。

ただ、「欲を制御できる」という能力を善用しない事は誠に惜しい。

最初に書いた生物としての欲の行き着く先は「死」である。
あまりに生命活動という欲を貪り尽くすと、早々に死が訪れてしまう。
人間界でいうところの無理をしすぎるということか。
それでも人間が滅亡しないでいられるのは、「子孫を残す」という免罪符があるから。
これの御陰で自分の代でしてしまった過ちを、次の代で挽回できる。
自分の中で「これだけは踏み外せない何か」とか、「カルマ」という言葉で語られる物は、
実は遺伝子で繋がっている先代達の「悔いや後悔」と「善と有能さ」が元になっているのではないだろうか…。
早くこれに気付いて「文明の欲」を貪ることで「文明の死」を早める事にならない様に願ってやまない。
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theme : 文明・文化&思想
genre : 学問・文化・芸術

tag : 佐藤一斎 言志四録 善用

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