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【エッセイ】器量学・胆識学

先ずは、いつもご覧下さる皆様、そして拍手もして下さる皆様、
ご覧下さり誠に有り難うございます。


今回は、人間学の分類で、「器量学」と「胆識学」と考えてみました。

挙げればもっと多くの分科ができると思うのですが、
今日はこの二つについて考えてみたいと思います。

器量学胆識学とは、私が勝手に名付けました。

それぞれの語意をご説明すると、

器量=ここでは、人を容れる器の事を指します。
胆識=ここでは、実行力を伴う見識と定義します。(安岡正篤先生がよく使われていました)

上記の意味合いを学んでいく為の事象とします。


この二つを深めていく事が、人格形成で大いに意味のある事だと思います。
それでは、具体的にどの様に学ぶのでしょうか。


器量学を学ぶテキストは、日常生活の中にあります。
それは、遊びを持つ事です。しかも、色々な事に挑戦してみる。
それから、社会的な認識だけで或る人物を決めつけた視点で観ないようにする事。
常に、肯定的に物事を捉え、悪い結果でも、善く受け取る心を持つ事。
教科書としては、老荘思想の教典である、老子や荘子を学びます。

「多くの人と知り合い」だとか、「多くの人が従う」とかは器量ではありません。
「多くの人が(を)心許す人間」になることこそが、器量人というものです。
こうした柔らかく太陽の光のような人格形成で、人を容れる器量を養います。


そして、二番目の胆識学は、思う(考える)だけでなく実行するための見識を養う学習です。

これは智恵と勇気の学問と言えます。
何故なら、知恵を養わなくては見識が立ちませんし、
勇気が伴わなくては実行に腰が重くなってしまうからです。
口先だけの考えは、いつまでたっても胆識にはなりません。

見識を広げるとは、自分の物の見方を持ち、様々な価値観や視点を吸収する事です。
日頃から他者の意見を聴くようにし、歴史や経書から人間の姿や行動・事件の知識を仕入れます。
其れを自分の脳みそで噛み砕いて、納得させます。肯定できない意見や考えがあっても、
どう納得できないのかをハッキリさせます。


そして勇気を練ります。
勇気を持つには、ある種の哀れみの心や優しさを持ったまま、
善くない状況を放置できない潔癖さを持つ事です。
その為には、自分の穢れを取り除く工夫が必要です。
悪しき心を抱いたら、直ぐさま其の心を排除します。
良かれと思って行った行為が裏目に出て、相手に迷惑を掛けてしまったら素直に謝ります。
謝るという行為は、実は勇気を培うのに非常な妙薬と言えるのです。
しかし、その一方で、認めてはいけない事象を目の当たりにしたら、認めてはいけません。
周囲が全て反対の意見に廻っても、納得できるまでは自分の考えを尊重する事が修行なのです。
ただ、その際に、相手の主張を論破することが目的になってはいけません。
どれほど熱心に、大人数で説得をされても、納得いかないことには流されない事が大切なのです。

此の二つが両輪として生きて行う行動は胆識となり、大事を為す力となることでしょう。


人間として成熟し、丸くなる事も大切ですが、
東洋哲学を通して、自分の人格が善い方向に枝を伸ばす学を、
個人毎に応じて修めていくことで多様な逸材が世に生まれてくると思うのです。


仮に、器量学が著しく苦手であっても心配は要りません。
器量学を修めた知己を得れば良いのです。
その代わりに、自分に出来る学を自分で見つけて、人格のスケールを大きくすれば良いだけです。


人間学という大きな木があるとすれば、
今回分科した二つの学域は、二枚の葉っぱをちぎっただけで一部なのです。
学ぼうとする姿勢や目的、教科書や材料次第で、何万通りという「学」が存在するはずです。

しかし、根は同じ。
元を正すと、同じ根っこに戻って来るのです。

例を挙げれば、陽明学という学問を素材にして、
高杉晋作という改革思考の人間が生まれ、
中江藤樹という親孝行の円満な人格が育つのです。
彼らは、方向性は違えども為すべき事を達成し生きた証を残せました。
彼らの学問(高杉学・中江学)が、本物の学問にまで昇華させられた結果です。
その反対に、似非学問をして、世を乱す輩もおります。

他者から学ぶのも良いのですが、ことに人間学は独学こそ優れた学習法といえる所以は、
この辺りかも知れません。オリジナリティが何より重要なのです。
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theme : 文明・文化&思想
genre : 学問・文化・芸術

tag : 人間学 器量学 胆識学 遊び 勇気 優しさ 安岡正篤 高杉晋作 中江藤樹

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