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活学問 勝海舟 氷川清話より

 活学問にも種々仕方があるが、まづ横に寝て居て、自分のこれまでの経歴を顧み、
これを古来の実例に照して、徐(しず)かにその利害得失を講究するのが一番近路だ。
さうすれば、きつと何万巻の書を読破するにも勝る功能があるに相違ない。
区々たる小理屈は、誰か学者先生を執(とら)へてちょつと聞けばすぐに解ることだ。
箇中(学芸や物事の奥深い道理)の妙味は、また一種格別のもので、おれの学問といふのは、たいがいこの寝学問だ。
しかし俗物には、この妙味が解らないで、理屈づめに世の中の事を処置せうとするから、
いつも失敗のし続けで、さうして後では大騒ぎをして居る。
おれなどは、理屈以上のいはゆる呼吸といふものでやるから、容易に失敗もせぬが、
万一さういふ逆境にでも陥つた場合には、ぢつと騒がずに寝ころんで居て、
また後の機会が来るのを待つて居る。
そしてその機会が来たならば、透さずそれを執まへて、事に応じ物に接してこれを活用するのだ。
つまり、これが真箇(まこと)の学問といふものだ。


氷川清話 (講談社学術文庫)
自分のこれまでの経歴を顧み、これを古来の実例に照して、徐(しず)かにその利害得失を講究する

 こうあるが、基本、古来の実例(前例や歴史)を知っているのが前提となる。
しかし、勝海舟の学んだ陽明学は、自分の心に照らして良知に従うという考え方で、外への関心を求めない。
それに通ずる部分を見た気がする。

理屈以上のいはゆる呼吸といふもの


 これは、歴史を通して学んだり、易経を学ぶと見えてくる、現象の輪廻というものであろう。
これを会得するには、それだけの経験値が必要であろう。当てずっぽうとならない為には…。

機会が来たならば、透さずそれを執まへて、事に応じ物に接してこれを活用する

 これを真の学問と言っている。つまり、時機を読む眼を磨く事が学問の成長と言えるのかもしれない。
大局を見ず、一時の情に流されて失敗の憂き目に遭う人を、勝海舟は俗物と呼んでいるが、
恐らくは明治維新後の、幕末志士の二代目・三代目あたりが跋扈してきた時代であろうか。
小さな其の肩に、江戸城下の人民の命を救った大きな男にしてみれば、余程つまらなく見えたのかもしれない。

 方法として寝転がっていてもできるという意味合いだから、寝転がる事に意味があるわけではない。
人それぞれに、顧みる方法があって良いと思う。
しかし、基準とする己の心・経験値と歴史的事例を基にする事を間違えては勝流ではない。
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theme : 文明・文化&思想
genre : 学問・文化・芸術

tag : 勝海舟 活学問 時機 氷川清話

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こんばんは!
拍手&訪問ありがとうございました。創作ブログ「相棒」管理人颯季にござりまして候(笑)

かきわけの件、お褒め頂うれしく思います!
ただただ戦国とオヤジを愛しているだけでございます^^←
これからも一生懸命愛をそそいでいけたらなあと思っております。

真田氏が好きなんですね!
私はどちらかというと織田政権が好きなもので
松永久秀や明智光秀などに心を惹かれておりまして・・・・・^^
関が原なら可児才蔵さん。
まだまだ勉強できていない戦国時代もありますゆえ
少しずつ知識を深めていけたらなあと思っております。

よかったらまた遊びにいらしてください。

戦国時代バトン、ものすごくまじめにお答えされててびっくりしました(笑
戦国カテゴリを増やしていただけることを期待☆←

長文失礼しました!これにてドロン★

颯季 様

颯季さん、ようこそおいで下さった。
ここが忍屋敷とも知らず…(笑)
というのは嘘で、本当にわざわざ起こし頂きありがとうございます。

颯季さんは戦国好きで、かつ画力が伴っているから素晴らしいです。
私は才能を年齢では判断したくないですが、お若いのでまだまだ伸びられると期待しております。
私も昔は絵を描いておりましたが、22歳でここまで…と諦めました。^^;
頭にあっても絵で表現できないんですよね…

松永久秀公。良いですねぇ…。
ああなりたくても、ああなれない人物の一人です。
信長の野望でなくて格闘ゲームに出ていたら「茶釜手榴弾」を投げてきそうです。
「ふっとべぇぇ!」と高笑いしてくれそうで、こういうオヤジさんは大好きです。^^

明智光秀公や可児才蔵公とは、通好みですね。
明智公は江戸時代に生まれていれば間違いなく老中クラスだと思います。勿体ない…
可児公の様に、無条件に強い武将というのも気持ちが良いですね…

>戦国時代バトン、ものすごくまじめにお答えされててびっくりしました(笑
性格ですね。(笑)
本気になってやってしまいました。戦国らしからぬ完全後方支援タイプですが…^^;

>戦国カテゴリを増やしていただけることを期待☆←
早速、織田信長公の意外な一面を追加してみましたが如何でございましょう??
http://casbartiu.blog32.fc2.com/blog-entry-240.html
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