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戦争概論より アントワーヌ・アンリ・ジョミニ 戦争概論より

各作戦地帯が呈するであろう利害を一瞬の中に識別し、勝算最も大なる地域に我が主力を集中し、
敵の正面過大であればその中央部に、容易に敵の連絡線を奪うことができればその翼に、
電光石火の攻撃をおこない、敵を包囲し、分断し、これをどこまでも追いつめ、
完膚なきまでにやっつけてしまうこと   以上が初期会戦中ナポレオンの採った方式であった


戦争概論 (中公文庫―BIBLIO20世紀)
ナポレオンが採った戦争の進め方について、同時代を生き、
フランス、のちにロシアに仕えた軍事理論家であるアントワーヌ・アンリ・ジョミニの言である。

勝ち進むナポレオンの戦を見て、かつ、ナポレオンが負けるロシア側にも居た事は、
彼の軍事理論家としての幸運であろう。

>勝算最も大なる地域に我が主力を集中

>敵を包囲し、分断し、これをどこまでも追いつめ、完膚なきまでにやっつけてしまう

この二点が、戦争であれ、ビジネスであれ大切で、戦略を考えるに辺り大事な視点である。
少数の兵力・力のない企業であれば特に大切で、一回一回の戦いで兵力の損耗をするわけにはいかず、
ここを衝けば相手への主導権を掌握できるという勘所(弱点)があるもので、
それを見極められるか如何により完全な勝利は結すると思う。

少数の力で包囲、分断、沈黙するまで攻撃するには、敵の勘所をこちらの意図通りに丸裸にしなければならない。
タマネギの皮の様に分厚く防護された勘所を、如何にこちらの前にさらけださせるか。
そこに意図的な機動や策略が必要になる。

相手が人間である以上、こちらの行動に無関心では居られない。
そこに弱者の勝利への方策が生まれる余地があるのだ。

当時のフランスでは、ナポレオンが相手を完膚無きまでに攻撃し、
外交官のタレーランが妥当なラインで交渉し和平を締結し、
ヨーロッパに強大な勢力を作らず拮抗状態を生み出す戦略の元に動いていた。

講和条約を如何に有利に進め、相手を骨抜きにするかがポイントなのであろう。
つまり、戦争はその前段階の行動でしかないのである。
だから西欧人はしたたかで強いのだ。

しかし、ナポレオンも、周囲の国に軍制を真似られ、ロシアに深く攻め込まされた上に、
現地掠奪の兵站確保を裏を掻かれて物資不足に陥り、冬の寒さに凍え、大負けをしてしまう。
しかし、彼らの連携を現代人が役立てようとすれば幾らでもやりようがあるはずだ。

古典は生かすも殺すも読み手次第だと思う。

theme : 文明・文化&思想
genre : 学問・文化・芸術

tag : アントワーヌ・アンリ・ジョミニ ナポレオン タレーラン 軍事理論 戦争

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