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陽明の五溺 安岡正篤 照心語録より

王陽明に"五溺"というものがある。
彼が耽溺(たんでき・一つのことに夢中になって、他を顧みないこと。)した
任侠・騎射・詩書・神仙・出離(しゅつり・仏門に入ること。)のことだが、
陽明を人間学的に考える上で、これは深く味わわなければならぬ問題である。

任侠とは自己本位ではなく、
他人の不幸や逆境に感じてこれを助けようとすることだ。
それは自己を人間的に大きくする経験でもある。
だから子供の時に任侠の精神を持たぬ、或いは持たさぬということは、
人間としての踏出しを誤ることである。

人間には武芸を始めとして、戦うと言う事が必要だ。
歴史はトインビーのいわゆる"挑戦と応戦"から成立している。
この"戦い"をなくすると人間のエネルギーは消滅するだけで、
文字通り文弱となり、何事も為し得ない。

武芸と共に文芸を解すること。
そして若い時には神仙や出離に憧れるのも大事なことだ。
世俗を嫌い、正しい意味での空想を持つ事は、
人間の潜在意識にある宇宙性を精神観念を通じて発揮せしめることだからだ。
余りに地上に執着し世俗的であってはよくない。

陽明の五溺は一人陽明に限らず、
誰もが各人相応に経験すべきものだ。
それもなるべく若いうちがよい。
それで始めて『論語』にいわゆる「三十にして立つ」こともできる。


照心語録

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tag : 王陽明 安岡正篤 五溺 生き方 若者

武士道の神髄 渋沢栄一 渋沢栄一訓言集より

武士道の神髄は、正義、廉直、義侠、敢為、礼譲等の美風を加味したもので、わが国の精華である。

武士道は決して、武士の専有ではない。
およそ文明国における商工業者の拠って立つべき道もまたここに存ずるのである。

渋沢栄一訓言集

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tag : 渋沢栄一 武士道

聖智 安岡正篤 人物を創るより

子供は何でも分けて比べようとする。
幼稚な頭ほど物事を分けたがる。
世の秀才と言われる者に案外頭の悪いのが多い。
これは西洋哲学でもはっきり言っている。
我々の記憶したり推理したりする能力はいわるゆ機械的能力で、
イギリス哲学で言うと cogitation である。
我々の知性はもっと深い働きがある。
生命に滲透していく知性・能力、これを meditation という。
もっと深めたものを contemplation という。

ドイツ哲学はもっと明白に表現している。
マックス・シェーラーはそんな頭の能力は arbeitswissen 即ち「労働智」だと言っている。
これでは本当に者を創造することはできぬ。
人生を創造してゆける能力を bildungswissen 即ち「建設智」、
もっと発達させると、現実を解脱して新しいものを創造してゆく erloezungswissen 「解脱智」、
あるいはそんな智慧が尊いというので heilswissen 「聖智」という。

秀才的能力は知性の機械的・動物的な働きで自慢にならない。
だいたい世の中で立てられるのは、あまり下でもない中位というところであって、
秀才で出世する者は案外少ない。
秀才必ずしも達人ではないのであります。

実に明徳というものは複雑豊富な内容を持っているのです。


人物を創る―「大学」「小学」 (人間学講話)

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tag : 人間学 安岡正篤 聖智 労働智 建設智 解脱智

【瓠洲独言】見送りの夕日

「黄昏――という言葉のもつ陰翳(いんえい)には、光がある」 吉行淳之介『薔薇販売人』より

この言葉が似合う、亡き人を見送るような夕暮れを今夕見る事ができた。


見送りの夕暮れ

明日を生き、やがて役目を果たす日を迎える。
それが人生というもの。
続く限りは生を尽くし、空を進む雲のように邁進す。

ちなみにこの場所は、私のご先祖様が眠る墓地である。
人生を卒業された先輩方と、美しい景色を共有できて嬉しかった。

墓地は恐れるべき場所ではなく、現世において故人と時間を共有できる場所なのかも知れない。


日本名言名句の辞典

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【瓠洲独言】 いつでも死ねる一日、いつで死ねるお付き合い

昨日、苦労時代に助けて頂いた恩人が亡くなられた。

その方とは、地元へ戻ってきた際のご挨拶で先月お話しさせて頂いた。
その時知らされたのは、その方が末期の癌に冒されていたこと。
驚きの余りに言葉を失ってしまったが、我に返って精一杯の気持ちを込めて時間を共にした。
その方に残された時間は、確実に終焉に向かっているのだ。
だから、「この一瞬たりとも無駄にしたくない。感謝の気持ちを伝えておきたい」と真剣に思った。

流石に先ほどのお通夜でご本人の顔を見たときには込み上げてくるものがあったが、
「先にあの世で安らかに待っていて下さい。私はもう少しこの世で働いてからそちらへ行きます」と、
素直に心の中で伝える事が出来た。そこに失望は無かった。

そこで気が付いたことは、自分自身が一瞬一瞬を大切に丁寧に生きることで、
いつでも死ねる覚悟を決めて生活する事は大切だが、
自分の大切な人には、ふとした時に「お元気ですか?」と声を掛けて状況を知ることで、
いつでも死ねる覚悟をさらに強固にしてくれるということだ。

何の用事も無くても「お元気ですか?」と、声を掛けてみることの大切さに気が付いた。
あなたの周りに居る大切な人に、「あなたの事を気に掛けています」という気持ちをお伝えすることも、
時には良いのではないだろうか。丁度、暑中見舞いの時期であることだし…。

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剛毅木訥 吉田松陰 吉田松陰名語録より

文武御興隆の大本は(中略)剛毅木訥の風を成し候段、第一義と存じ奉り候。

「文武稽古万世不朽の御仕法立気付書」より

学問と武芸を盛んにするため、根本的な、最も大切なことは(中略)
意志がしっかりしていて、飾り気がないという精神的な雰囲気を
作り上げることが一番大切なことかと思います。


吉田松陰名語録―人間を磨く百三十の名言

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