【利他の精神】他者の為にはかる

 良かれと思い、他者への情をかけた結果、不幸な結末になったり、むしろ情を掛けない方が良かった場合がある。しかし、それ自体は、尊く、行為に臆する必要は無い。ただ、よくよく他者の立場や状況を客観的に考えて、力を貸す配慮をしなければ、絶妙の時期での助けにはならない。

 自己の生活が成り立っていなくても、他者の為にはかる人は居る。そう言う人は、「奇特」と呼ばれる。
しかし、奇特な人物とは、そうせずには居られない性分の持ち主なのだ。
だから、我が生活を差し置いてでも、他者を救うことが出来る。
家族には迷惑を掛けるのだろうが、こういう心情は尊い。

 最後に、情を掛けること自体が目的になっている人物は気を付けねばならない。
それは、見返りを求める危険性のある予兆だ。その瞬間は一切邪念が無くとも、
施した後になって、ふつふつと湧いてくる場合があるのだ。そこを気を付けた方が良い。

 本当に人をはかりたいと思う心情は、「大人が稚児が崖に近づくのを見ては居られない」心情に似ていると、どこかの本で読んだことがあった。それが本物なのだろう。

 此を記すが、別に、読者の方に人を助けなさいとは勧めるつもりは無い。
ただ、施すにも、助けるにも、礼儀が存在し、時機も得なくてはならない事だけ知って頂きたかった。
そして、尊い利他の精神が、欲する心に変貌する恐れのある精神であることも承知して欲しかった。

 表裏は一体なのである。

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何もしないこと

BlogPet 今日のテーマ 休息も必要です「疲れた時の気晴らし方法は?」

 私は、最近、「何もしないこと」「何もしない努力」というものの大切さを感じる。そして、「何の役にも立たないこと」「世間的に無意味に見えること」の必要性も同じく感じている人間は志が高い人ほど、強い使命感を持つもので、常に先を読んで進んで人を率いることが多い。これはこれで大切なのだが、こういう人物にも、「何もしないこと」という概念を是非持って欲しいと思う。経験上で、突き進んでいるときの自分は、多くのものを見失っていることが多かった。それを思い出せるのは、何もしないときだったりする。とても贅沢な時間の使い方なのだ。好きな場所で、携帯電話の電源を切り、好きな飲み物でも菓子でも良いから、満たされ、何も欲望が生まれない時間を作ることの大切さがあると思う。 「禅」の世界では、よく説明されるが、そんなに難しく考えず、敢えて「惰民」となる時間を持つ。其の時間の後に、現実に戻ってみると、一皮剥けた様な感覚になるものだ。経験してみないと分からないのだが、そういう感覚も世の中に存在することを、忙しい現代社会の人々に知って欲しいと思った。 時代の流れの中で一旦足をとどめ、自分の立っている場所、それから周囲の環境がよく見えてくることすらある。

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tag : 人間学 生き方 何もしない 一皮剥ける 空虚

西洋と東洋の人間学の違いは端的に言って何か?

 これは、全てを包括して二分割した結果に導き出した考えでないことを、先にご承知していただきたいです。

 東洋的な人間学というのは、内へ内へと深めようとする傾向がある。

 西洋的な人間学の傾向は、他個から如何に見られるかを意識する。

 こうした二つの潮流があるように感じられた。
細分化していけば、その学説ごとに違いは沢山あるだろうが、傾向としてその様に伺えた。

 安岡正篤先生の忠告していた、西洋の哲学だけでは、分裂症をきたすといった注意は、
上記の傾向がある限りは、要らぬ不安を抱き続けるところにあるからではないか。

 だから、東洋西洋、両方の哲学や人間学を両方学ぶことの大切さを説かれたのだと思う。
日本の精神的潮流は、東洋的というよりは西洋的になりつつあるように見える。
だから、ブランドが流行ったり、それで儲ける人間が存在できる。
そして、「自分にしかない才能の開花」という安逸に進んでいく。
一見は東洋的であるが、「自己」と「他個」を区別して考えるところから、既に西洋的なのである。

 私は、どちらも修めるのが正解だと思う。偏らずに、食わず嫌いはやめて、両方学ぶべきだと思う。
他国や社交の場では西洋で培われた人間学は役に立つ、しかし、自分に還る瞬間を持つ為には東洋人間学が必要となるからである。現代人には両輪なのだ。

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